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BLAME! 映像化不可能と言われた伝説の作品 感想や紹介など

ある日のこと。

メールでDMM動画の500円クーポンがきました。

何を観ようか悩みましたが、急に頭の中でピコーンと閃きが。

『BLAME!』が見たい!

検索に入力してみると…

ありましたー!

嬉しくなり、即座にポチっとしてストリーミング(7日間レンタル)視聴。

今回は鬼才、弐瓶勉さんの『BLAME!』劇場版アニメ作品を紹介させていただきます。

BLAME!

『BLAME!』(ブラム)は月刊アフタヌーンで1997年3月~2003年9月まで連載された、弐瓶勉さんによるSFアクション漫画です。

昔の作品ではありますが、今読んでも面白いかと。

巻数は全10巻で新装版は全6巻(電子書籍版もあります)。

その劇場アニメ版として2017年に映像化されました。

過去の「感染」よって、正常な機能を失い無秩序に、そして無限に増殖する巨大な階層都市。

都市コントロールへのアクセス権を失った人類は、防衛システム「セーフガード」に駆除・抹殺される存在へと成り下がってしまっていた。

都市の片隅でかろうじて生き延びていた「電基漁師」の村人たちも、セーフガードの脅威と慢性的な食糧不足により、絶滅寸前の危機に瀕してしまう。

少女・づるは、村を救おうと食糧を求め旅に出るが、あっという間に「監視塔」に検知され、セーフガードの一群に襲われる。

仲間を殺され、退路を断たれたその時現れたのは、“この世界を正常化する鍵”と言われている「ネット端末遺伝子」を求める探索者・霧亥(キリイ)であった。

引用元:「BLAME!(ブラム)」公式サイト STORYより

作者 弐瓶勉

原作を描かれている弐瓶勉さんの作品は、SFやサイバーパンクな作品が多めの印象。

主な代表作は

『シドニアの騎士』(全15巻)

SF漫画でロボットやラブコメ要素もあります。

『人形の国』(現在も『月刊少年シリウス』にて連載中)

現在6巻まで出てます。

バトル系ですが、ちょっぴりギャグ要素もある不思議な作品(おもしろい)。

他には『NOiSE(ノイズ)』『BIOMEGA(バイオメガ)』『ABARA(アバラ)』など。

弐瓶勉さんが描く作品は欠損、流血表現が多くグロテスク、見る人を選ぶかもしれません。

ですが

  • 巨大建造物も木っ端微塵のド派手なアクションシーン!
  • 作品の枠を超えて、同じ名称(東亜重工など)や似たようなキャラ(クマとか)が出てくる独特の世界観(分かるとニヤっとできる要素)。

など、好きになるとどっぷりハマる魅力的な作品が多数。

海外にも根強いファンが多いんだとか(アメコミテイストのダークヒーロー的な感じの作品もある)。

スタッフ

原作・総監修弐瓶勉(講談社『アフタヌーン』所載)
監督瀬下寛之
副監督・CGスーパーバイザー吉平直弘
脚本村井さだゆき
キャラクターデザイナー森山祐樹
ディレクター・オブ・フォトグラフィー片塰満則
プロダクションデザイナー田中直哉
アニメーションディレクター永園玲仁
美術監督滝口比呂志
色彩設計野地弘納
音響監督岩浪美和
音楽菅野祐悟
主題歌angela「Calling you」
音楽制作キングレコード
アニメーション制作ポリゴン・ピクチュアズ
製作東亜重工動画制作局

総監修として原作者である二瓶勉さん。

監督の瀬下寛之さんはアニメ版の『シドニアの騎士』でも副監督、総監督を務めた方です。

制作が「東亜重工動画制作局」というのが良いですね(こういうの好き)。

他の作品などにも言えることですが、原作リスペクトのスタッフさんが揃ってたりすると名作率が高めな感じがします。

当たり前かもですが…。

今回の『BLAME!』も劇場アニメ化の作品としては、当たりだったと思います(何様~)。

アニメーションになったことで

原作だと主人公の霧亥(キリイ)が淡々と「ネット端末遺伝子」を探して、旅を続けてる感じがありました。

そこが映像化により、分かりやすく表現されてると思います。

専門用語的が並ぶとチンプンカンプンになってた方にも嬉しい、親切な作り。

その為の村人キャラ多めですかね(説明要員として)。

駆除系セーフガードの動きがキモチワルイ

ヌルヌルと四足歩行で迫ってくる駆除系セーフガードの動きが、良い意味でキモチワルイです。

あんなのに追いかけられたら恐怖感ハンパなさそう。

しかも、手すりも何もない所で移動。

落ちたら真っ逆さま。

落下死が間違いないの世界なので恐ろしや。

主人公 霧亥の銃が強過ぎる件

霧亥の使う銃「重力子放射線射出装置」が強過ぎる(だがそれがいい)。

原作でも強過ぎるのは分かっていましたが、カラーでアニメーション表現になるとやっぱりスゲー!ってなりました。

チリチリとする紅い火の粉が美しい…。

クオリティ高めの映像技術です。

ちょっと前に見た『GANTZ:0』も同じ「漫画から劇場アニメ版」としては素晴らしい作品でした。

フル3DCG作品なので比べるのは違うかもですが…。

にしても、日本のアニメはやっぱり最高です!

今回の『BLAME!』も素晴らしい出来栄えでした。

正にクールジャパン!

日本バンザイなのです!

豪華声優陣

声優陣が「これでもか!」というくらいに豪華です。

配役声優
霧亥(キリイ)櫻井孝宏
シボ花澤香菜
づる天宮天
おやっさん山路和弘
捨造宮野真守
タエ州崎綾
フサタ島崎信長
アツジ梶裕貴
統治局豊崎愛生
サナカン早見沙織

そうそうたる面々…。

ただ豪華なだけじゃなく、配役もピッタリ合ってたかと。

個人的に「おやっさん」役の山路和弘さんのシブい声が相変わらずのカッコ良さでシビれました。

どうしてもトランスポータージェイソンステイサムが頭をチラつきますが…。

残念なのが主人公の霧亥が、元々そんなに喋らないキャラ(原作も同様)

なので、櫻井孝宏さんの出番が少な目な感じ。

「主人公なのにー?」

とはなりましたが、喋り過ぎたら霧亥が霧亥じゃなくなってしまうかもですね。

「多くは語らず、背中で語る感」の演出は、私の中の厨二病を刺激するカッコ良さでした。

動画を見るならNetflix

エンドロールにもNetflixとあり、「頻繁に動画観るよー!」って方は動画サービスを利用してみるのもアリですね。

「休日はポップコーンと炭酸を用意して、一日中映画を~」

なんていうのもイイかも。

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こんな方におすすめ

  • SFファンタジー好きな方
  • サイバーパンク好きな方
  • 廃墟好きな方・建物フェチな方
  • ロボット・アンドロイド好きな方
  • AKIRA・攻殻機動隊などが好きな方
  • 漫画を読んだけどよくわからない・内容忘れちった、なんて方(私もです。観ればナルホド~となりました)

おすすめです。

弐瓶勉さんが描く、骨太なSFファンタジーワールドを是非。

映像美と世界観

映像化不可能といわれた作品が、約2時間で上手く表現されていると思いました。

ビビビッとキタ方はご覧になってみてください。

そこからまた漫画を読んでみるのも面白いかと。

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BLAME!公式サイト

ネタバレありの感想

※ここでからはネタバレありの正直な感想を。

世界観の説明をしなくちゃ…なのかもですが、やっぱり主人公の霧亥の登場シーンが少なめで残念。

霧亥の銃も、バンバンとは言わないから、もう何発か撃ってもらいたかった。

まぁ、あえて撃たないという演出なのかもですが。

終盤のサナカンとの戦闘シーンはカッコ良かったので、他のセーフガードとのシーンもあればなぁと…。

ヒロインであろうシボも登場シーンが少なめ。

というか、ミイラ化の損壊状態が長い(早くあのデカくてスラっとした美しい姿が見たかった)

音楽は全般的に世界観と合ってた印象(サントラ欲しくなるヤツ)。

特にエンディングテーマのAngelaさんの『Calling You』

作品と合ってて、とても良かったと思います(余韻に浸れる~)。

中毒性が高い曲で、この記事を書いてる最中もYouTubeでリピート再生して聴いてました。

ちょっぴり文句の様な事も書いてしまいましたが、久しぶりの劇場アニメ作品としては大満足。

ストリーミングなので、時間を作ってもう一回観ようと思います。